赤面恐怖症

赤面恐怖症とは、顔が赤くなってしまうのではないかという恐怖で引き起こされる恐怖症です。これとよく似た症状で赤面症というのがあり、どちらも対人恐怖症の一種になります。赤面症というのは、人と話をしたり人前に出たりしたときの緊張によって、顔が赤くなってしまう症状です。それに対して赤面恐怖症は、顔が赤くなってしまうのではないかという恐怖感を感じて動悸やめまい、吐き気、パニックなどの症状を引き起こされるもので、実際に赤面しているかどうかは問題ではありません。特に、初対面の人と話す時の緊張などによって引き起こされることが多く、赤面したらどうしようという緊張でさらに話せなくなるなど、悪循環に陥ります。特に異性と話す時には誤解されてしまうかもしれないという意識から顔を合わせるのも避けるようになるなど、社会生活にも支障をきたすようになってしまいます。自覚があり、意識すればするほど症状が悪化するため、かなり深刻に悩んでいる人も多いのです。

赤面恐怖症の原因は、やはり赤面症であることがほとんどです。赤面症になって、それを指摘されたり自覚したりするとそれがきっかけで「また赤面するのではないか」という不安が赤面症を引き起こすようになってしまうのです。赤面恐怖症の改善のためには、赤面症を治すのが最も効果的な方法なのですが、赤面症自体も簡単に改善できるものではないので、できれば専門医などに相談してアドバイスを受けながら前向きに治療をしてくようにしましょう。投薬によってある程度不安感は抑えられますので、そういったものも利用しながら徐々に症状を改善していきます。必ずしも赤面症が治らなくても、赤面することが気にならなくなれば少なくとも赤面恐怖症は起こらなくなります。赤面するといっても、実際には自分が思っているほど赤くなっていない場合もありますから、実際の赤面症がそれほどひどくのないのであれば、自分の赤面症の症状を理解することで赤面恐怖症は改善できることもあります。

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